にっき「虚無と夢を垂れ流す」
今日は色々お喋りした。
8時覚醒9時起床。まあまあかな。朝も昼も遅かった。ご飯の合間に知り合いがビジネスの話をしていて、乗っかって色々談義をした。
談義1。ブランドとは何か。ブランドとは信頼である。信頼を形成するにはかなりの時間とコストがかかる。だから価値がある。また、通販においては目の前で商品が見られないためにブランドがより重要となる。Amazonの日本での商売は本屋から始まったが、これは目の前で見られなくても商品価値が確定しやすいからと思われる。信頼ってどこでも大事なファクタだよね、などということに今更気づく。
さて、Amazonは長年かけて通販屋としてブランドを確立したが、それ以上のクオリティや専門性(?)を持つブランドの需要が最近になってやっと発生し始めた。だから今は通販の新ブランドを作るビジネスチャンス、かもしれない。ここで、通販ブランドを作るにあたって、Amazonに出品しては意味がない。ブランドXがAmazonに出品すると、その商品の信頼はブランドXへの信頼ではなくてAmazonへの信頼で成立するので、ブランドXの価値がなくなるからだ。幸い今ちょうど通販を始める基盤のインフラが整ってきているところらしい。そのインフラが必要と見抜いた人間が手を回していたということだろうか。未来予測のプロ。
談義2、テクノロジは社会とビジネスを(今後)どう変えていくか。新しいテクノロジはまずエンターテインメントから社会に入ってくるという観察を得た。通信という技術はテレビから(これは微妙?)、コンピュータという技術はファミコンから、タッチパネルという技術はDSから、そして今VR・ARがゲーム業界を賑わせている。実はiPhoneが流行ったのも最初は利便性よりゲームアプリの側面が大きい。つまり、まず「役に立つから使う」ではなくて「面白いから使う」ということが起きて、そのうち役に立つことが分かるようになってきて、インフラができて、実用普及へと至る。未来に目を向けてみてVRの有用性は何かというと、例えばバーチャル空間で現場に行った気分になれるような「対面のごときリモートワーク・リモート講義」、この辺りだと思われるが、今はインフラが間違いなく足りていない。その存在が広く認知されて普及するには、多分VRゲームが流行るという工程が必要になるのだ。この間にどの程度のビジネスチャンスが存在するかということはよく分からないが、この構造を見抜いて予測するのは面白いと思う。夢がありますねえ。
ひとしきりお喋りを終え、うだうだと進捗。いくつかの電子スピンに上手い条件を与えることで最大クリーク問題が解けるなどということを調べたり、久々に誤り訂正符号を考察したり(SECDEDを満たす64+7bitハミング符号って存在する??)。
夕食のち、4〜5人で通話に興じた。研究室やべえ、その前に目前の課題のモチベが出ねえ、とひとしきり愚痴っぽく垂れ流し、そこから院試と進路の話を深掘り(TOEFLがやべえという愚痴も含む)。専攻外のことを考え出すとキリがなくて怖いが、ある人曰く情報理工の外だとネームバリュー弱くないか?とも。人々、最後に就職するのかとか、有利な研究室とはなんだとか考えていて、無邪気に研究テーマを眺めている自分に少し危機感を覚える。それと、今いろんな科目が統計に汚染されていってるなあ、やはり統計って教養なのかなあ、高校数学の統計を強化しますってのはそういうことかなあという感想を漏らす。僕は知識・情報の集約や整理をどうするかという問題に多大な関心を持っているが、その方法が今ほぼ統計しかないというのは面白くないと見ている。だから何か別側面を斬っていきたい、などと夢を見る。
最後はgdgdだったが、まあ、とにかく喋れてよかった。意味のない情報を流すことは最終的に意味があるということを認識する。もっと自由と責任と信頼を持ってな。おわり。