496の落書き帳

496がなんか思ったことを書いたり書かなかったりする場所です。

にっき「無知」

ナンモワカラン。

今日は9日ぶりにお仕事をした。久々の早起きが辛い9時5時。うわ、労働者感ある。あんまり仕事できてないなと感じて少し残ったら6時半まで残業していた。リアリティ出てきたなオイ。

年度変わりの季節だが、予備校のお仕事の様相も変わるらしい。もっと一人一人を丁寧に見ましょう、どれくらいできたかを確認して観察して一緒に考えてあげましょう、というようなお話で、労働量が一気に増えそうな気はする。そして、仕事が増えて余裕がなくなってくると『これって本当に効果的なのだろうか』という根本的な問いに頭が回ってこなくなるものだ。望まれる結果とは何か。そこに辿り着くルートとは何か。それを実現する支援とはどういうものか。

分からん。3年経ってもナンモワカラン。仕事を始める前は『自分の勉強法』のようなものを持っていた気がするが、それは自分にしか通用しない。今や自分に通用するかも怪しい。仕事として始めた途端に気付く自分の無知の数々に呆れたものだった。でも進歩はしているはずなのである。知見を得る過程の中途には必ずそういう時期が来る、らしい。

そういえば、今朝は電磁誘導の授業をした。この辺の分野は理解度が上がる途中でしばらくナンモワカラン状態になってしまうという特徴が顕著に現れる。今日はその感覚が強かったが、自分の授業は大抵の場合受けると自信が下がる内容になりがちだ。でも進歩はしているはずなのである。モヤモヤを辛抱強く観察しているとじわじわ解決する。大体そんなものだ。

ナンモワカラン。人生で何度唱えてきたことか。受験当時は受験ナンモワカランに染まり切っていたが、それでも藻搔き通した。最近はますます頻度が上がっている気がする。行列ナンモワカラン、積分ナンモワカラン、量子ナンモワカラン、位相ナンモワカラン、論理ナンモワカラン、OSナンモワカラン…でもどこかで乗り越えてきたのだ。そして今立ち塞がるのは更なる強敵、研究ナンモワカラン、就職ナンモワカラン、人生ナンモワカラン。

足掻け。答えが出る日は来ないだろう。出てしまったら、その日が人生の終わりかもしれない。

朝に道を聞かば、夕に死すとも可なり。