にっき「モデリング」
大切なのは道具より使い方ですよ。
講義を聴いて、研究室に出頭して、仕事をしたら1日が終わった。あまり自分で進捗を生成していない。
まずは講義。機械学習の講義内容は今のところおおよそ去年の復習だが、微妙に違っている。今日の講義は、クラス分類で去年見たのと違うモデルを扱っていた。去年見たモデルも「本当にこれで良い感じになるんですかねえ」という気分だったが、今日見たのも同じ感想である。
少し前に書いた気がするが、機械学習においてモデルを考えるというのは本質的な問題であり、難しい。「やりたい計算は(関数は)よく分からんけどこういう形をしている気がします」という人間の判断を突っ込んでいるだけで、真実がそんな形をしている保証は科学的には存在しない。そして、モデルがとんちんかんだといくらデータを増やして最尤推定をしても答えが合いませんということになる。適切なモデルを用意するのに必要なのは、その問題を解く過程の丁寧な観察としか言いようがなく(しかもこれは人間の無意識中の思考を推理するという工程を含む場合さえある)、真に人間の知能が必要な作業であるような気がする。ここが機械学習で克服されればシンギュラリティ待った無しというところか?(適当)
さて、午後は久々に登校して、研究室まで行って、先生とタイマンを張ることになった。特にやりたいことは決まらず、とりあえず色々読んで勉強なさいと言われて本を何冊か借りて帰った。この1ヶ月でやるべきことは勉強なのか研究なのかすらよく分かっていないが、求められている進捗の量はかなりヤバいということだけ理解した。来週は先生の前で1時間喋ることになっているらしい。大いにまずいわよ。
不安の塊になりつつ研究室から退散して、そのまま仕事へ向かって、高校生相手に交流回路の話を2時間ほど喋り倒した。あんまり上手くいかなかったのだが、具体例が足りていなかったのかなあという反省になった。今日だけではなくて割といつもそうで、大学生になってからというもの、おそらく抽象数学に慣れすぎたせいで具体例の話をしなくなってしまった気がする。抽象思考に慣れた結果、具体例を出さなくても理解できるようになってしまって、でも高校生は具体例がないとピンと来ないので、ということだろうか。
深掘りしたいテーマが並んでいるが、とりあえず疲れてしまった。進捗が停滞しています。活動エネルギーが不足しています。まずは生きてください。