にっき「コンピュータ科学」
相変わらず水曜日は中身が多い。一番暇だからといって研究室のミーティングとバイトを詰めたらそりゃそうなる。といっても、水曜日の研究室行きは今日が最後かもしれない。
8時起床から進捗。空腹すぎてまずバナナを食べるところからであった。寝る前に書き殴った反復最適化のコードがバグり散らかしてて大変困った。さっさとnumpy.arrayを理解しろ。したくないけど。
早起き進捗なんぞしていると2限でもう力尽きて、居眠りしてしまった。早起きしても寝るのを早くしなきゃダメなんだよなあ。復習を、しようね…。
そして、研究室の発表(笑)をした。先生が突然1時間遅らせてくれと言って遅くなったのだが、遅くならなかったら死んでいた。間に合わせる能力がカス…。
発表本編をちまちま語っても面白くないが、一つ面白い着眼点があった。まず物理シミュレーションでは、ものすごく速いもの、例えば光などは一瞬で伝わると仮定することがある。実際には1秒で30万kmしか進まないはずだが、どこまでも一瞬で伝わると仮定する。無限大で近似するわけだ。これは、観察したい事象(Xとしよう)の動きよりも光が遥かに(例えば100倍以上)速いから成り立つ近似である。しかし、逆に言えばXより100倍速ければそんなに誤差は生じないので、光速をXの100倍の速さで(本物より小さく)近似しても実は問題ない。これはかなり気持ち悪い発想だ。とても大きい値を無限大で近似するのではなく、寧ろ、より小さい値で近似する。なお、両者の近似には一長一短があって、中々面白い。
そして、発表が終わってから自然に雑談に入った。ハードウェアの特性を丁寧に把握してアルゴリズムを考えコードを書くのはとてもきついということ、そこまで含めて処置してくれるコンパイラ(というかフレームワーク)を作ろうと奮闘する人々がいること。物理というものは元々並列なんだから並列計算が向いているはずなんだという話。特定の目的に特化した回路を作るという研究が何もかもMooreの法則に潰されてきた時代が遂に終わろうとしていること。もしかすると、本当のコンピュータ科学はここから始まるのかもしれない。汎用化の流れは逆行し、何もかも専用回路の時代に…?
最後に、ちゃんと研究計画を院に出さないと本当に院試で落ちるよ、と釘を刺された。ただ、卒業研究すら始まってないのに研究計画が書けるんですか、という違和感には同意していた。とりあえず先輩の研究報告を読みましょうね、とも。研究というと、なんとなく究極の夢を見てしまうのだが、今踏み出せる一歩はどこにあるのかということを少しは考えねば。思えば、分野というのは目標ではなくて切り口なのかもしれない。
研究室会合は午後イチのはずだったのに、終わったらなんと18時であった。ダッシュで仕事に向かう。そしてまた物理の話をする。ポテンシャルの概念ってやっぱり気持ち悪くない?という指摘を久々に考え込んだ。物理ナンモワカラン。
なんかこう、たくさん活動した気分になっているが、意外と何もできていない。まあ、明日もほどほどに頑張ろうね。おわり。